治験に参加してみた体験談ブログ 治験サイトの紹介
疼痛の治験に参加してみた 治験の体験談
わたしは治験に参加したことがあります。
人に言うとたいてい「え?こわくないの?」的な反応が返ってきます。
わたしは医療関係者ではありませんが、もともと検査とか健康診断などには興味があって、チャレンジできる方なんだと思います。
時間があってしかもお金がもらえるなら、と気軽に考えて参加してみました。
興味があれば、ぜひ参考にしてみてください。
治験とは
医薬品もしくは医療機器の製造販売に関して、国から承認を得るために行われている臨床試験のことで、新しく開発された薬の有効性や安全性を確認するために何度も試験が行われます。
第1相~第3相まで試験段階があり、それぞれのデータ結果をまとめて厚生労働省に提出し、国から承認されて薬として世の中に出ていきます。
わたしが参加した治験について
※守秘義務があるため詳しい内容は差し控えさせていただきます。
きっかけ
単純な興味で治験サイトに登録していました。当時はまだ仕事もしていなかったため時間もあることから、合いそうな治験があれば参加しようと意欲的に探していました。
参加した治験
疼痛を和らげる薬の治験でした。自分の症状や対象年齢などにも当てはまり、実施場所や時間帯も通院圏内でした。
治験を開始するまで
いきなり開始というわけではなく、まずは、血液検査や尿検査、心電図など一般的な健康診断と同じような検査をしました。私の場合は疼痛の治験なので腰や脚などのレントゲン検査がさらに入念に行われました。そのすべてをクリアしたうえで、治験開始となりました。
治験の期間
私は通院型の治験だったので、1か月から2か月に一度の通院で薬の効き具合を観察するといった治験でした。一度の投薬で4か月ほど効果があるものなので、薬が切れたころにまた薬を投与、効き具合と副作用の有無を確認するという流れで1年半ほど通院を続けました。
治験のメリット
負担軽減費
治験バイトと言われるだけあって、交通費や診察代などが負担軽減費として1回につき7000円支払われました。最初の数回の診察代は保険適応ですが自己負担でした。
治験参加の条件として通院していても痛みがよくならない方、という項目があったため数回の通院は自己負担でという意図だったと理解しています。
それ以外の検査費用などは全て無料で行われたため、ほとんど費用は掛かっていません。車で通院していたためガソリン代は自己負担です。
15回来院しましたので7000円×15回=105000円を負担軽減費としていただきました。
アセトアミノフェン無料支給
他の薬は絶対に飲んではいけないということが治験中の約束だったのですが、それでも疼痛が酷い場合には、アセトアミノフェンに限り服用してもいいということでした。そちらも無料でいただくことができました。
自分の身体の状態が把握できた
レントゲン撮影でいろいろ調べてもらい、自分の身体の状態が無料で把握できました。どのようにすれば痛みが軽減されるのかと通常の治療の際にはあまり教えてもらえそうもないようなことを詳しく教えてもらうことができて、今度に生かすことができるようになりました。
健康診断がしてもらえる
血液検査や心電図などの健康診断を一定の間隔でしっかりしてもらえました。その間は他で健康診断を受ける必要もなく、しかも無料で行ってもらえるためメリットとしてはとてもポイントが高いものだったと思います。
ボランティアをしているという社会貢献の気持ちが持てた
この薬が世に出回れば助かる人がたくさんいるんだと思うと同時に、薬が出るまでにこれだけの時間と手間がかかるということを知り、薬に対する関心度が高まりました。
病気が治る
薬が合えば、今まで悩んでいた症状が軽快したり回復したりする場合があります。わたしの場合は治るものではありませんでしたが、治験の薬がとても効いていたので治験期間中は快適に過ごすことができました。
治験のデメリット
通院する時間が必要
通院の日は午前中は検査などのため病院にいることになりますので、仕事をしている場合は少しきついかもしれません。
検査の為に毎回採血される
わたしは血管が細いため採血するのに失敗されることがよくあります。なので毎回採血されるのは少し苦痛でした。
他の薬が飲めない
いちばん困ったのが風邪を引いたときです。風邪薬の服用は一切禁止でした。一度だけ風邪を引いたことがあり、薬なしで治しましたがかなりつらかったです。
万が一風邪薬を服用した場合はその時点で治験終了となります。
副作用へ対する不安
まだ実験段階の薬なので安全性が完璧だとは言い切れません。万が一健康被害などあった場合の対応などは、治験を始める前にしっかり理解して置いた方がいいと思います。わたしが受けた治験は第Ⅲ相試験なのでかなり安全性か確率された段階の治験だという説明がありました。
わたしの場合は「起立性低血圧」が副作用として出ることがあるということで、毎回横になっている時と立ち上がった時の血圧と脈拍の検査がありました。
実は治験をやめるきっかけがこの検査をしている時に少しふらつきが出たことにあります。
たまたまその時は体調があまりすぐれなかったことが原因だと思いますが、万全を期するためにその時点で治験は終了させてもらいました。
その後体調不良などは特に出ることもありません。問題なく過ごしています。
治験の受け方
治験紹介サイトに登録する
まずは治験サイトに登録します。サイトによっては居住地が限定のものもありますので事前に確認してから登録してください。
メールアドレスを入力して仮登録後届いたメールのURLを開いて本登録します。
治験の案内メールがくる
治験の案内メールが届きます。サイトから直接確認することもできます。
治験サイトにログインすると、応募中の一覧には様々な条件の治験が掲載されています。検査を行う場所や日程や宿泊数、通院回数、負担軽減費の金額、健康診断の日程などが掲載されているので自分に合ったものを探します。
参加したい治験があったら連絡する
都合の合う治験があれば、サイトから予約を入れます。健康診断の日程は任意の日を選択する形式になっていることが多いのでこれも都合のいい日程を選択します。
人気の試験はすぐ定員になることがあるので、これだ!と思ったらすぐに予約しましょう。
電話で直接確認
記入してフォームを送信すると、数時間後に電話がかかってきます。営業時間外の場合は翌営業日に電話がきます。予約フォームには電話に出ることができる時間帯を選択する項目もありますので電話に出られる時間を選択するといいと思います。
電話では検査の詳細や日程、喫煙状態や健康状態の確認があります。検査の詳細をここで聞いて「無理」と思ったらこちらの段階で断ることも可能です。少しでも無理だと思ったら遠慮なく断りましょう。
わたしは以前この段階で2パターン予約を入れました。コールセンターの担当の方がどちらの治験がより私の条件に合っているか相談にのってくれました。二つ同時に治験を受けることはできないのでこの段階で一つに絞りました。
治験コーディネーターから電話連絡がくる
その後治験を直接行う治験コーディネーターから連絡があり事前検診や今後の流れなどの説明があります。無理、と思ったらこの時点で断ることも可能です。
治験コーディネーターはこれから治験の完了までずっと担当するのでわからないことがあれば遠慮なくどんどん質問しましょう。
事前検診に参加する
治験の条件にあるかどうか健康診断を行います。前日の食事や朝食の制限など事前検診に必要なことがコーディネーターから説明がありますのでそれにしたがって検診を受けましょう。
事前検診をクリアしたら治験本番!
治験を受けるにあたって特に問題もなく、条件に合っていることが確認されれば治験が開始という流れとなります。治験によっては入院するものもありますし自宅で試すタイプのものもありますので、コーディネーターの指示のもと納得の上で治験を進めていくことになります。
おススメのサイト
1.V-NET(医学ボランティアネットワーク)
関東・関西・福岡で健康な20代以上の男女を募集中です。会員登録はもちろん無料です。
2.特定非営利活動法人ニューイング
健康な男性20歳~35歳には入院試験など多数案内可能のほか、40歳から80歳の疾患のお持ちの方でも参加できる臨床試験や治験があります。関東、関西、福岡など幅広い地域で募集中です。
3.株式会社パシフィックグローブ
健康な男女20歳~60歳以上を募集中です。土日等の副業としても参加できる治験があります。定期健診も無料で実施しています。
【謝礼の出る社会貢献ボランティア】10年間の安心実績JCVNのモニター募集
4.株式会社シスモール
関東、関西で健康な20歳以上の男女を募集中です。今の治療や体調に不安がある方も参加できる治験もあります。治験参加中は定期的に体調確認が行われます。
5.株式会社ヒューマ【VOB】
20歳以上の男女を募集中です。幅広い地域で様々な種類の治験があります。もちろん会員登録は無料です。
おわりに
もし治験を始めても、治験は義務ではないためいつでも自分の意思でやめることができます。ただし治験の内容や薬の種類によってはすぐやめることができない場合もあります。事前に詳しい説明がありますので納得ができたらトライしてみてはいかがでしょうか。