日本でバンク・オブ・アメリカの口座解約をした体験談 その2 バンカメ担当者と日本語で通話、そして公証役場に行く

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バンカメの口座解約をした体験談を前回に引き続きお伝えします。

 

バンカメは日本語通訳を介して担当者と通話ができます。ですがこちらからかけた時にそのタイミングで通訳者がいるかどうかはわかりませんし、国際電話料金も気になります。私の場合はそこまでこぎつけるのに時間こそ掛かりましたが、バンカメ担当者から自宅に国際電話をかけてきてくれて、さらに日本語通訳もつけてもらうことに成功しました。詳しくはその1をご覧ください。

 

その1はこちらです☟

 

umeko-art.hateblo.jp

 


 

 

 

バンカメ担当者との電話でのやり取り

 

本人確認のため個人情報提示

 

バンカメ担当者と電話で繋がって詳しい話に入る前に、夫の名前と生年月日とソーシャルセキュリティーナンバー、すべてのアカウントの口座番号、手元にあるクレジットカードの番号、私の名前と生年月日など個人情報を求められました。念には念を入れたセキュリティー対策を取っているのがよくわかりました。

 

では本題ですが、ざっくりこんな感じの会話でした。

 

国際送金をしたい。

 

送金するためにはデビットカードの番号を求められるため、デビットカードを発行する必要がある。

 

ではデビットカードを発行して日本に送って欲しい。

 

デビットカードアメリカ国内にしか発送できなくなった。

 

以前アメリカに住んでいた時に勤務していた会社を住所として登録することは可能か。

 

アメリカ国内の住所として登録した場所へデビットカードを送ることになるので、そこに住むのでなければ不可能。

 

今後アメリカに住む予定はない。では口座を解約するにはどうすればいいのか。

 

口座解約するにはバンカメのオフィスに本人が来て手続きをする必要がある。資金を小切手にして渡すことが出来る。どうしても来れないならば公証(Notary)で署名された口座解約依頼書をバンカメに送ることで解約は可能。

 

公証(Notary)??

 

$25,000以上の残高があるので公証人が必要。外国公証人は米国領事館もしくは大使館またはアポスティーユによって認証される必要がある。

 

実はここまでで1時間ほどかかっています。聞きたいことはだいたい確認したので、今後のことはまた相談してから決めると言って通話は終了しました。話はまたより複雑になりましたが、電話料金の面など、とりあえずバンカメから電話してもらってよかったです。

 

バンカメとの話し合いを検証

 

電話してわかったこと

 

アメリカに住んでいなければデビットカードを送ってもらえなくなった。

 

デビットカードがなければ送金ができず、デビットカードはキャッシュカードと一体型なので現金を引き出すこともできない。

 

●口座解約するにはバンカメオフィスに二人で来店するか、できなければ公証人から認証を受けた口座解約依頼書をバンカメあてに送らなければならない。

 

アメリカにいた時に使っていたcheckの在庫はありますが日本ではそんなもの使えませんし、有効なデビットカードがない今となっては何もできないということがわかりました。

 

余談ですがバンカメのATMは日本国内、横須賀の米軍基地にあります。基地の外側にあるので日本人も利用することができます。私は以前横須賀を訪れてドル出金を試みたことがあります。

 

その時はパスワードがわからなくて引き出すことができなかったのですが、のちにバンカメに問い合わせして暗証番号を手に入れ、グアム旅行に行ったとき現地のATMで現金を引き出すことができました。

 

そもそも1日の出金限度額があるのでATMですべての現金を引き出すことは横須賀に住んでいない限り現実的ではありません。

 

いずれにせよデビットカードがないので今の私には関係ないことですが。

 

クレジットカードは利用可能

クレジットカードだけは有効期限内のものが手元にあり、有効期限が切れてもオンラインバンキングで請求することはできそうなので、クレジットカードを利用してドルを消費していくのも一つの方法ではあります。

 

ですがクレジットカードの支払いなど管理に手間がかかるのでいやです。それにクレジットカードで払うことが出来ないものもあるので、やはり現金として手元に置きたいと思いました。

 

結論

口座をこのまま維持して行くことはできますが、将来またバンカメのルールが変わりセキュリティーが厳しくなっていくことも考えられるため、夫と相談してここで口座を解約をしよう!という結論に至りました。

 

口座解約依頼書(Account Closing Request)と公証人役場

 

帰国してきた時とは状況が大きく変わってしまったのは仕方のないこと。こんなことなら周囲の方の助言通り、帰国する時に解約しておいた方がよかったかな~と今さら思ったところで仕方がないので、次は公証人役場のことを調べることにしました。

 

どう考えてもバンカメのオフィスに二人で今すぐ行くのは現実的ではないので、口座解約依頼書を作成して送るしかないです。

 

公証人役場の認証

 

公証人役場とはどういうものかさえわからなかったので

まずは電話で事情を説明して何をどうすればいいのか聞いてみることにしました。

 

公証人役場で検索するとすぐヒット。家から一番近い公証人役場に電話をしてみました。

 

私署証書の認証

 

公証人役場の方はとても親切に説明してくれました。

 

会社などに提出する私文書が「間違いなく本人によって署名されたものですよ」と公証人に証明してもらうこと、それを私署証書の認証と呼びますが、今回のケースでは私たちが作成する口座解約依頼書(AccountClosingRequest)に公証人の目の前で二人で署名し、私署証書の認証を受けた上でバンカメに提出する、ということになります。

 

日本語だけではなく外国文でも認証は可能です。日本では印鑑登録があるので印鑑証明書と実印で事足りますが、外国ではそうもいかず外国の会社などに私文書を提出する時には公証が求められることが多いそうです。

 

認証してもらうには本人確認書類が必要です。免許証やマイナンバーカードを持参するだけでオッケーです。

 

アポスティー

 

外国公文書の認証を不要とする条約(略称:認証不要条約)」(1961年10月5日のハーグ条約)に基づく付箋(=アポスティーユ)による外務省の証明のことです。提出先国はハーグ条約締約国のみです。アポスティーユを取得すると日本にある大使館・(総)領事館の領事認証があるものと同等のものとして,提出先国で使用することができます。

 

東京、神奈川、静岡、大阪、愛知県の公証人役場ではアポスティーユについている認証文章を作成しているので外務省などに出向く必要もなく書類を相手方にすぐ提出できるそうです。

 

私たちは愛知県在住なので以下を参考にしました。

 

http://nagoya-kousyou.sakura.ne.jp/aoi/onestopimage.pdf

 

以前は大使館やら外務省やら回らなければならなかったようなのですが、公証人役場にだけ行けば事足りるので安心しました。

 

公証人役場は平日しか開いていないので、夫に有給休暇を取って平日に帰宅してもらうようにし、訪問予約を取りました。

 

口座解約依頼書(Account Closing Request)の作成

口座解約依頼書を作成するにあたって、再度TwitterのDMでバンカメに口座解約依頼書に必要な記載事項を質問したところすぐ返事がきました。

 

解約したい口座の種類と解約をする理由、メールアドレス、現在の住所、そして両方のアカウントの所有者が署名した公証済みの口座解約依頼書をバンカメまで送るように、と送り先もちゃんと教えてくれました。

 

書式の指定は特にないそうですので私たちはこれを使いました。

 

Account Closing Request(1).pdf - Google ドライブ

 

 

公証人役場訪問

署名

予約時間通りに公証人役場に到着し、公証人の指示通りに持参した口座解約依頼書に公証人の目の前で署名をしました。署名は英語でも日本語でもどちらでもいいそうですが、念のためバンカメで口座を作った時にサインしたものと同じ英語でサインをしました。日付もアメリカ方式にしたがって「月→日→年」で記入しました。

 

ペン

ステキないかにもっていう感じの高級そうなペンが用意されていました。安いペンで書いた時のインクの塊なんか絶対出なさそうです。書き心地もすらすらで快適でした。さすが。

 

手数料

認証手数料が5000円 外国文書はさらに6500円加算され、合計11,500円でした。クレジットカードでの支払いができました。

 

ここまで初めてバンカメに連絡を取った時から一ケ月経過しています。

 

口座解約依頼書発送

国際郵便がコロナの関係で遅延している、と郵便局の窓口担当者。

簡易書留速達のようなものは現在受け付けてないとのことで選択は下記の2択のみ。

 

いつ届くかわからない普通郵便EMS(国際スピード郵便)

 

こんな大事な書類を普通郵便で送るわけにもいかずEMSを選択しました。料金は3,900円。

 

EMSは国際郵便サービスというところにメール登録すれば郵便物が今どこにあるのかがわかるメールがその都度来るので、バンカメに書類が届くまで不安はありませんでしたが、それにしても高いです。

 

今回はここまで

 

体験談その3に続きます。

 

その3はこちらです☟

 

 

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